編集部レビュー
恵比寿の住所非公開、6席のカウンター【agi.】和食の創作料理と日本酒
編集部が自費で訪問しました 2026年訪問 掲載日 2026年8月20日 文・写真: 推し店編集部
住所非公開、6席だけの一軒で過ごす時間 「agi(アギ)」は恵比寿の創作料理店で、住所は公にされず、伺えるのは紹介を受けた方だけです。 席はL字に配されたカウンター6席のみ。知る人ぞ知る一軒として営まれています。 料理もお酒も店主おひとりで…
住所非公開、6席だけの一軒で過ごす時間
「agi(アギ)」は恵比寿の創作料理店で、住所は公にされず、伺えるのは紹介を受けた方だけです。
席はL字に配されたカウンター6席のみ。知る人ぞ知る一軒として営まれています。
料理もお酒も店主おひとりで担うワンオペのスタイルでした。
おまかせ一本、日本酒を添えて11,000円
おまかせのコースは7〜9品構成。伺った時点では8,800円で、2026年4月からは11,000円になるとのことでした。
料理ごとの日本酒ペアリングがコースに含まれ、お酒の持ち込みもできます。
冷酒ばかりでなく、燗をつけたものも顔を出します。
焙じ茶やコーヒーと合わせた一杯など、ここでしか出会えないような取り合わせもagiさんの魅力です。
日本酒は次々と注がれ、写真に収めきれないものもありました。笑
六種盛り
・あん肝の山椒煮にオレンジを添えて
・磯辺焼きと海苔の佃煮
・クリームチーズとカカオニブ、ピスタチオをのせた市田柿
・ディルとさつまいも入りのポテトサラダ
・生姜ときのこの炊き込みご飯を詰めた稲荷
・数の子の醤油漬け
箸を置く間もなく盃が空いていく品ばかりでした。ポテトサラダは重さがなく、後を引く味わいでした。
海老と里芋の春巻き
衣は軽やかで、包まれた里芋はねっとりとした質感です。
大葉とチーズが味の輪郭を作り、熱いうちにいただく一皿でした。
下仁田葱のすり流しの茶碗蒸し
葱の甘さをそのまま閉じ込めた、すり流し仕立ての茶碗蒸しです。
口当たりはどこまでもなめらかで、蛤の出汁の旨みがふわりと広がりました。
岩中豚バラ肉の塩角煮
お椀で供されるのに、食べごたえは十分にあります。
ほろりと崩れる豚バラは塩気があっさりで、味の染みた大根と合わせると手が止まりません。
かんずりや酢橘での味の変化も一興でした。
胡麻と豆乳の担々麺
締めくくりは細めの麺を使った担々麺で、仕上げに花椒がひと振り。
胡麻と豆乳によるコクは十分ながら、口に残る後味は軽やかでした。
agi.を訪ねてみて
日本酒が好きな方にはこたえられない、酒尽くしの流れでした。
温度や香りなど、切り口を変えながら一杯ごとの表情を味わえました。
料理はどれも手をかけて仕上げられていて、その分だけ杯も進みました。
店主おひとりのため、滞在は3〜4時間ほどの長丁場です。
気心の知れた顔ぶれで、ゆっくりと過ごしたいお店でした。