編集部レビュー
化学調味料を使わない新中野の「HACHI」、土鍋麻婆豆腐に山椒たっぷり
編集部が自費で訪問しました 2017年訪問 掲載日 2026年8月31日 文・写真: 推し店編集部
新中野の中華、化学調味料に頼らない一軒 新中野駅からほど近い場所にある中華料理店、HACHI(ハチ)さんへ連れていってもらいました。化学調味料を使わずに仕上げるので身体にやさしく、それでいて味もしっかりおいしいのだと聞いています。店主がおひ…
新中野の中華、化学調味料に頼らない一軒
新中野駅からほど近い場所にある中華料理店、HACHI(ハチ)さんへ連れていってもらいました。化学調味料を使わずに仕上げるので身体にやさしく、それでいて味もしっかりおいしいのだと聞いています。店主がおひとりで切り盛りされている様子でした。
まず運ばれてきたのは、よだれ鳥(900円)です。やわらかさとしっとり感を併せ持つ蒸し鶏でした。ネギと胡麻を利かせたタレの風味も良く、パクチーとも喧嘩しません。いつまでも箸が止まらない一皿でした。
次に届いたのはエビのチリソースです。運ばれてきた時点で、角の立たない味だろうと想像がつきました。海老は下処理が丁寧なのでしょう。噛んだ瞬間にぷりっと弾ける、驚くほどの食感でした。これとご飯さえあれば十分だと思えたほどです。
そこへ店主がサービスで出してくださったのが、チーズの紹興酒漬けでした。味つけは醤油なのに、鼻へ抜けていくのは紹興酒の豊かな香り。おいしいです。
土鍋麻婆豆腐、辛口指定がまねいた事件
それぞれがメインを選ぶ流れになり、私は土鍋麻婆豆腐(1,200円)を指名しました。辛い味が好きなものですから、辛口でお願いしました(この一言がのちの惨事を招くことになります)。届いた土鍋はまだ火にかけているみたいに騒がしく、思わず動画を回してしまったほどです。すごい勢いで煮え立っていました。
考えてみると、本格的な中華料理店の麻婆豆腐を口にしたのは、これが人生で最初だったようです。ひと口目は素直に感動する味わいでした。ところが飲み込んだ直後、口の中に強烈な違和感が広がりまして……。金属を噛んでしまったときの感覚、と言えば伝わるでしょうか。しかもいっこうに引かず、口内はずっと落ち着きません。犯人を探ってみると、どうやら山椒の実でした。店主に伺ったところ、この一皿には山椒がふんだんに使われていて、辛口指定だと実ごと入るのだそうです。連れが注文した通常の辛さのものをひと口もらうと、ピリッとはするものの、耐えられないほどの違和感はありませんでした。そこで連れと器ごと入れ替えてもらいました。苦笑。相手が山椒好きで、本当に救われました。
麻婆豆腐にはご飯が付いてきます。辛みのある一皿とよく合い、ご飯が止まりませんでした。
ちなみに、山椒は好みで足せるようになっています。
スープも肩の力が抜けるやさしさで、飲むとほっとしました。
甘味と、まだ見ぬメニューたち
締めには烏龍茶のシャーベット(300円)を。口当たりは軽やかで、ミルクティーを思わせる風味です。甘さは控えめに抑えられていて、烏龍茶の香りがすっと立ちました。
さらにここでも、杏仁豆腐をサービスでいただいてしまいました。杏仁というより、まろやかなミルクプリンに近い印象です。
以下は、そのほかのお品書きです。
どれも良かったので、まだ試していない料理もきっとおいしいのだろうと思います。それにしても、28年生きてきて食べられないものが残っていたとは驚きでした。山椒の香り自体は好きなのですが、これからは少し距離を置くことにします。ちょっと惜しいですけれど。