編集部レビュー
天もり・天ざる発祥と伝わる赤坂の室町 砂場、小上がりで一枚
編集部が自費で訪問しました 2020年訪問 掲載日 2026年8月20日 文・写真: 推し店編集部
良い店はないかと人に尋ねると、決まって名前が挙がるのが「砂場」です。天もりと天ざるを世に出した一軒として、長く親しまれています。 昼下がりの赤坂、待たずに小上がりへ 休みの日の午後、ひとりで赤坂の街をぶらついていました。14時くらいなら席も…
良い店はないかと人に尋ねると、決まって名前が挙がるのが「砂場」です。天もりと天ざるを世に出した一軒として、長く親しまれています。
昼下がりの赤坂、待たずに小上がりへ
休みの日の午後、ひとりで赤坂の街をぶらついていました。14時くらいなら席も落ち着いているのではと考えて扉を開けると、待つことなく座れました。
席は小上がりとテーブルに分かれています。テーブルのほうは相席になりますと伺ったので、小上がりを選びました。
品書きを眺めながら
蕎麦とうどんが並ぶ品書きです。値段は、よそのお店に比べるといくらか高いほうかもしれません。
つまみの品も揃っています。まわりの席を見渡すと、蕎麦が届くまでの間に一品を味わっている方が目立ちました。
天ざるは思っていた姿と違いました
天ざる 税込1,760円
天ぷらと冷たい蕎麦の取り合わせが好きで、どのお店でもたいていこれを頼みます。ところが運ばれてきた一皿は、思い描いていたものとは少し違っていました。
つゆの中でヒタヒタに浸っていたのは、芝海老と小柱のかき揚げ。衣のサクサク感を求める私は、一瞬だけ残念な気持ちになりました。ところが、鰹出汁と醤油の立った、濃いめでありながらまろやかなつゆと、このかき揚げの取り合わせが実に良い塩梅。美味しいのです。
白い更科蕎麦と、締めの蕎麦湯
天ざるに使われているのは、白さの際立つ更科蕎麦。一方の天もりは、香りが立つ黒みを帯びた麺だそうです。
細く白い更科の姿は、思わず見入ってしまう美しさでした。
つゆにさっとくぐらせて口に入れるとまた格別で、するすると喉を通っていくため、蕎麦は見る間に減っていきます。
途中からは葱や山葵を加えて味の変化を楽しみました。一人前は控えめな量です。そのため注文の時点で中盛りや大盛りにする方、あるいは食べ進めてから麺を足す方が多く見られました。
締めくくりは蕎麦湯です。注ぎ入れるとつゆはやさしい味わいに変わり、ほっとした心地にさせてくれます。味わいも量も、どこをとっても上品な一軒でした。次はつまみを味わって、天もりも頼んでみたいと思います。